
シルク印刷 版の仕組みと種類解説(前編)
シルク印刷の品質を決める最も重要な要素が「版(シルクスクリーン)」です。この記事では、シルク印刷の基本的な仕組み、版の構造、種類、作成方法、トラブル防止策を初心者にも理解できるように丁寧に前編と後編に分けて解説します。
目次[非表示]
- 1.(前編部)シルク印刷の基本(プリント)
- 1.1.■版の役割と特徴
- 2.シルク印刷 版の仕組み
- 2.1.■ シルクスクリーンの構造
- 2.2.■ インクが通る原理
- 2.3.■ 他の印刷方式との違い
- 3.シルク印刷 版の種類
- 3.1.ポリエステルメッシュ
- 3.2.ナイロンメッシュ
- 3.3.金属メッシュ(ステンレス)
- 4.製版方法
- 5.用途ごとの版の特性
(前編部)シルク印刷の基本(プリント)
■シルク印刷とは
シルク印刷は、網目状の版を通してインクを押し出す「孔版印刷」という印刷方式です。版に開けた孔を通してインクを対象物に転写するため、平らな素材だけでなく曲面や凹凸のある素材にも印刷できます。印刷するたびにインクをヘラ状の道具(スキージー)で押し出すため、色の濃さや膜の厚みを調整しやすい特徴があります。
■版の役割と特徴
版は、デザインの形状を正確に再現するために不可欠です。孔をふさぐ部分(乳剤を塗った部分)はインクが通らず、開いている部分だけにインクが通ることで、意図した柄や文字が転写されます。版の精度が高ければ、細かい線や文字でもくっきりと印刷できます。
シルク印刷 版の仕組み
■ シルクスクリーンの構造
シルク印刷に使う版は、通常アルミまたは木の枠にメッシュを張った構造になっています。メッシュとは、細かい網のことで、現在はシルク(布)ではなくポリエステルやナイロンが一般的です。メッシュの密度は「メッシュ数」という単位で表され、数値が大きいほど細かい印刷に向きます。
■ インクが通る原理
シルク印刷に使う版は、通常アルミまたは木の枠にメッシュを張った構造になっています。メッシュとは、細かい網のことで、現在はシルク(布)ではなくポリエステルやナイロンが一般的です。メッシュの密度は「メッシュ数」という単位で表され、数値が大きいほど細かい印刷に向きます。
■ 他の印刷方式との違い
オフセット印刷やグラビア印刷と異なり、シルク印刷はインク層が厚く、耐久性の高い印刷膜を形成できます。また、製版工程が比較的シンプルで、少量の印刷や異素材への印刷に対応しやすいのも特徴です。
シルク印刷 版の種類
版に使うメッシュ素材には以下の種類があります。
ポリエステルメッシュ
安定性が高く一般的。
ナイロンメッシュ
弾力があり、伸縮性が必要な場合に適する。
金属メッシュ(ステンレス)
精度の高い微細印刷に使用される。
製版方法
版を作る方法には大きく分けて以下の3種類があります。
直接法
メッシュに直接感光乳剤を塗り、乾燥・露光・現像する方法。汎用性が高い。
間接法
乳剤をあらかじめフィルムに塗布し、露光後にメッシュに貼り付ける方法。細かいデザインに向く。
直間併用法
上記2つの方法を組み合わせて、高精細な表現と耐久性を両立させる方法。
用途ごとの版の特性
細い線や文字には細かいメッシュ(高メッシュ数)
厚いインク膜を形成したい場合は粗いメッシュ(低メッシュ数)
印刷する素材やインクの性質によって、版の選定が変わります。
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